近年の生活様式の多種多様化により、ごみの量も年々増加する傾向にありますが、これを適正に処理し、自然環境を保全していくことが行政の課題であります。
これらの課題を解決していくための施設として、かねてから懸案であったごみ処理施設を、公害対策面から見ても十分対応できる施設として、下妻市、八千代町、石下町(現:常総市)、千代川村(現:下妻市と合併)のほぼ中央にあたるこの地に、平成6年度からの3ヵ年事業として、1日当たり200トンを処理できる全連続式のごみ焼却施設と、1日当たり45トン処理できる粗大ごみ処理施設を建設着工し、平成9年3月完成、同年4月より供用開始となりました。
また、施設の名称については、一般公募により決定し、「クリーンポート・きぬ」と呼称することとなりました。
○建設概要 | |
名 称 | クリーンポート・きぬ |
所在地 | 茨城県下妻市中居指1100番地 |
敷地面積 | 37,333.44㎡ |
着 工 | 平成6年8月10日 |
竣 工 | 平成9年3月31日 |
処理能力 | ごみ焼却施設 100t/24h×2炉 粗大ごみ処理施設 45t/ 5h |
総事業費 | 10,079,719千円 |
設計施行 | 日立造船株式会社 |
設計施行 | 日本技術開発株式会社(現:株式会社エイト日本技術開発) |
○主要施設 | |
ごみ焼却施設 | 鉄筋コンクリート造及び鉄骨造 地下1階、地上3階
建築面積 3,054.06㎡ 延床面積 6,393.66㎡ |
粗大ごみ処理施設 | 鉄筋コンクリート造及び鉄骨造 地下1階、地上3階 建築面積 2,491.74㎡ 延床面積 4,161.87㎡ |
管理棟 | 鉄筋コンクリート造2階 建築面積 631.65㎡ 延床面積 1,355.00㎡ |
煙 突 | 外筒 鉄筋コンクリート造 直径 6.6m 内筒 鋼板製2本 直径 1.9m 高さ 59m |
◆優れた技術を採用
ごみ燃焼の自動制御装置やごみクレーンの全自動(夜間)及び半自動運転をはじめ、コンピューターによるデータ収録など、優れた自動設備を備え、運転管理は、すべて一室に収めた独自の集中操作管理方式を採用しています。
◆万全を期した公害対策
豊かな自然を守るために最新の技術を駆使して、公害の防止にあたっています。
粗大ごみ、不燃ごみは粉砕後、可燃物・不燃物・鉄分・アルミ分の4種類に選別します。鉄分、アルミ分を有価物として回収し、限られた資源の有効利用を図っています。
◆優れた技術の採用
クレーンの半自動運転をはじめ、各種自動化設備を備え、運転管理は集中操作方式を採用し安全で確実な処理がされています。
◆環境安全対策
豊かな自然を守るために優れた技術を駆使して、公害防止にあたっています。